NJM2904BR高RFノイズ耐性クワッドオペアンプ

Nisshinbo Micro Devicesのオペアンプとコンパレータは、各種センサからの微小信号の増幅や電流検出など、車載アプリケーションに使用されています。自動車の電子制御ユニット（ECU）に使用されるオペアンプは、動作周波数を超えて外部からの電磁ノイズ（EMI）が干渉すると、出力電圧が変動してECUが誤動作することがあります。このため、高いEMC性能とRFノイズ干渉に対する高い耐性を備えたオペアンプが必要となります。

オペアンプのEMIは、EMI耐性の弱い入力端子から侵入するため、多くの製品では入力端子にのみEMC対策が施されています。この種の製品は、同様の対策をオンボードで行う（対象ICの近傍）場合に比べ、実装面積の削減やフィルタ構成による部品コストの削減、発振に対するマージンの向上などのメリットがあります。しかし、アンプの電源端子から侵入するワイヤハーネスに重畳するノイズを考慮するのであれば、干渉対策としては完全ではありません。

Nisshinbo Micro Devicesは、オペアンプの各段回路へのEMIノイズ侵入経路、回路動作への影響、誤動作のメカニズムを徹底的に分析し、各段に最適なEMC対策を施しました。電源端子と入力端子の耐性（EMS）を業界トップレベルに改善することに成功しました。このデバイスは、安定した高いEMC性能を提供します。IC内部回路の対策となっており、チップレイアウトや組立条件の影響を受けにくくなっています。ノイズ評価後の設計の手戻りリスクを最小限に抑えることで、お客様のトータル開発コストの削減にも貢献します。