Air quality 4 click board

MikroElektronikaのMIKROE-2896 Air quality 4 click boardは高度な空気質センシングデバイスで、複数の金属酸化物センシング素子をチップに組み合わせて、空気質パラメータの詳細情報を提供します。このclickは、屋内環境での総揮発性有機化合物（TVOC）の読み取り値や、CO₂当量濃度の読み取り値を出力することができます。これら補償属性の他に、clickは、標準濃度に対してガス濃度を計算するのに使用できる、空気中でのH₂やエタノールの生の値を出力することもできます。Air quality 4 clickで使用されるセンサはチップでの完全なセンサシステムで、I²Cインターフェース、温度制御マイクロホットプレート、および補償され処理された2つの屋内空気質信号を特長としています。これは、非常に詳細な情報と、空気汚染に対する耐性を提供する独自のCMOSens®技術を使用して製造されています。

Air quality 4 clickで使用されるセンサICは、SensirionのSGP30です。この製品は、屋内アプリケーション向けのマルチピクセルガスセンサです。このセンサは、チップ（ピクセル）での複数の金属酸化物センシング素子のシステムで、空気中のさまざまなガスの読み取り値を測定し処理して、TVOC（ppb）とCO₂等価信号（ppm）といった相補型空気質読み取り値の2つの形式で、空気中のさまざまなガスの読み取り値を出力するのに使用されます。

従来の金属酸化物（MOX）センサは、経時的にシロキサンにさらされた後、感度や応答性の劣化を受けます。シロキサンは、空気中に一般的に見られる特定の化合物で、MOXセンサに悪影響を及ぼします。この問題を克服すべく、SGP30センサは、シロキサン汚染に対する優れた耐性を提供する高度なMOXSens®技術を利用して製造されています。これは、今までにない長期安定性と精度を実現します。SGP30は、動的ベースライン補償アルゴリズムと較正パラメータを使用して、TVOCおよびCO₂eq特性の高精度な読み取り値を提供します。補償アルゴリズムのこれらのベースライン値は、外部で保存し、適切なI²Cコマンドでデバイスに読み取ることができ、パワーダウンまたはリスタートの場合に使用できます。I²C初期化コマンドの後の最初の15秒間、センサはセンサ測定やベースライン補償データを収集する初期化段階にあり、測定コマンドが試みられると、400ppm CO₂eqと0ppb TVOCの固定値を返します。これらの属性により、Air quality 4 clickは、高精度で詳細な、かつ信頼できる空気質読み取り値が求められるさまざまな空調システム、換気システム、およびその他のIoTアプリケーションに最適なソリューションです。

ビデオ - Air quality click / 高度な空気質センシングデバイス