低電力LCDアプリケーション向けの8ビットPIC MCU

MicrochipのPIC16F19197ファミリ MCUは、一般的な低電力およびバッテリ駆動のタッチ対応LCDアプリケーション向けに最適化された初の8ビットMCUです。このファミリは、最大56KBのフラッシュ、4KBのRAM、バッテリバックアップ付きのリアルタイムクロックおよびカレンダ（RTCC）、およびLCDバックライトを直接駆動するための高電流I/Oピンを備えた28～64ピンデバイスで構成されています。チャージポンプは、バッテリ電圧が降下してもLCDスクリーンが一定のコントラストを維持することを確保します。ADC2は信号収集および処理のタスクを自動化するため、堅牢なタッチボタンとスライダを簡単に実装できます。

加えて、アクティブクロックチューニング機能は、電圧および温度動作範囲全体にわたって極めて安定した発振器を顧客に提供します。この製品ファミリにおける他の特長には、計算付き12ビットA/Dコンバータ（ADC2）、低電力コンパレータ、および高周波数発振器のアクティブクロックチューニングが含まれます。PIC16F19197ファミリは、ソフトウェアに頼るのではなく、ハードウェアで完全にこれを達成できます。デバイスに組み込まれているIDLE/DOZE低電力モードおよびペリフェラルモジュールディスエーブル（PMD）を利用することにより、アプリケーションのバッテリ寿命を延ばすことができます。

PIC16(L)F19197ファミリは、アプリケーションに特有のペリフェラルおよび機能を構成するためのグラフィカルインターフェースを提供する無償のソフトウェアプラグインであるMPLAB® Code Configurator（MCC）によってサポートされています。MCCは、同社の受賞歴のある開発環境、ダウンロード可能なMPLAB X IDEおよびクラウドベースのMPLAB Xpress IDEに組み込まれています。これらのハードウェアペリフェラルを、豊富なソフトウェアプラットフォームと組み合わせることで、低電力LCDアプリケーションの設計が容易になります。