Dynamic Speaker Management内蔵MAX98390アンプ

Analog DevicesのMAX98390は、高効率モノラルD級DSMスマートアンプで、昇圧コンバータを内蔵し、低出力時の効率を向上させるFETスケーリングを備えています。

昇圧コンバータの最大出力電圧は、最小2.65Vのバッテリ電圧から6.5V～10Vの範囲に0.125V刻みで設定可能です。。この昇圧コンバータは、より低い静止電流と中間電力効率を改善するバイパスモードと、最大効率を得るために出力電圧を自動的に調整するエンベロープトラッキングをサポートしています。昇圧電源は、10% THD+Nで最大6.2Wを4Ω負荷に効率的に供給します。

内蔵のIV検出とDSM（Dynamic Speaker Management）は、スピーカを損傷から保護し、音質を向上させながら、より大きく、より豊かなオーディオを可能にします。

PCMインターフェースは、I²C制御を備えたスレーブまたはマスターデバイスとして、I²S、左寄せ、および16チャンネルTDM形式をサポートします。BCLKまたはMCLKを内部クロック源として使用することができるため、システムレベルの柔軟性が提供されます。温度やその他のステータスデータも、I2Cインタフェースから読み取ることができます。

特許取得済みのアクティブ放射制限エッジレートおよびオーバーシュート制御回路は、電磁干渉（EMI）を最小限に抑え、従来のD級デバイスに見られる出力フィルタは不要です。

フレキシブルなブラウンアウト検出エンジン（BDE）をプラグラムすることで、各種の電流制限、信号制限、およびクリップ機能を始動し、バッテリ電圧の低下を防ぐことができます。閾値、ヒステリシス、およびおよびアタック/リリースレートは、設定可能です。

MAX98390C/D評価システム（EVシステム）は、ダイナミックスピーカマネージメント（DSM）IC内蔵のMAX98390CまたはMAX98390D昇圧D級オーディオアンプを評価します。DSMは負荷の電圧と電流を感知し、特許取得済みのAnalog Devicesのアルゴリズムを使ってスピーカの潜在能力を最大限に引き出します。このEVシステムは、MAX98390CまたはMAX98390D開発ボード（DEVボード）、Analog DevicesのオーディオインターフェースボードIII（AUDINT3）、5V電源、リファレンスマイクロスピーカ、USBケーブル、DSM Sound Studioソフトウェア、MAX98390評価ソフトウェアで構成されています。

このDEVボードは、EVシステムとしてAUDINT3ボードと一緒に評価することを推奨します。MAX98390C/Dは、標準のI²S、左詰め、TDMデジタルオーディオインターフェースに加え、制御用のI²Cをサポートします。