MAX14878/MAX14879/MAX14880絶縁型CANトランシーバ

Analog DevicesのMAX148xxは高速絶縁型CANトランシーバのファミリで、コントローラ側とネットワークの物理的ワイヤ間にガルバニック絶縁を内蔵することによって、通信および安全性を向上させます。絶縁はグランドループを切断することによって通信を向上させ、ポート間にグランド電位の大きい差がある場合にノイズを低減します。MAX14879は最大2.75kV_RMSのガルバニック絶縁を提供し、MAX14878およびMAX14880は最大5kV_RMSのガルバニック絶縁を提供します。

デバイスのコントローラ側の広い1.71V～5.5Vの電源電圧範囲（V_DDA）によって、CANプロトコルコントローラとのインターフェースが簡素化されます。レシーバ入力のコモンモード範囲は±25Vで、ISO 11898仕様の-2V～+7Vを上回っており、最大±54Vのフォールト耐性があります。また、ドライバ出力/レシーバ入力は、人体モデル（HBM）による規定に従って、バス側のGNDBに対する±15kVの静電気放電（ESD）から保護されています。

MAX14879およびMAX14880はトランシーバの絶縁側にスタンバイ入力（STB）を内蔵し、ドライバをディスエーブルしてトランシーバを低電力スタンバイモードにすることができます。MAX14878には、スタンバイ入力が含まれません。これらのトランシーバは、高速CANの最大データレートである1Mbpsで動作し、沿面距離およびクリアランスが8mmの16ピンSOICパッケージで入手できます。このファミリは、-40°C～+125°Cの温度範囲で動作することができます。

応用

• ビルオートメーション
• HVAC（暖房換気空調）
• 産業制御
• スイッチングギヤ