LTC4355正電圧理想ダイオードORコントローラ

ADIのLTC4355は、2つの外付けNチャンネルMOSFETを駆動する正電圧理想ダイオードORコントローラです。ショットキーダイオードの代わりにNチャネルMOSFETを使用してダイオードORを構成することにより、消費電力、熱損失、PC基板面積を低減します。

LTC4355の使用によって電源を容易にOR接続することができるので、システム全体の信頼性を向上させることができます。LTC4355は、2つの正電源や-48Vシステムにおけるような2つの負電源のリターンパスをダイオードORすることができます。

LTC4355は、MOSFETの電圧降下を順方向で制御し、発振なしに1つのパスから他のパスへスムーズな電流転送が可能です。電源が故障または短絡した場合、高速ターンオフによって逆電流過渡を最小限に抑えます。

電源フォールト検知機能は、入力電源が安定化されていない、インラインヒューズが溶断されている、MOSFETの電圧がフォールト閾値よりも高い、などの状態を知らせます。

DC1066Aは、LTC4355正電圧理想ダイオードORのデモボードで、入力電源とヒューズモニタを備えています。