ADTF3175飛行時間（ToF）モジュール

ADIのADTF3175は、高解像度3D深度センシングおよびビジョンシステム用の完全なToFモジュールです。ADTF3175は、1メガピクセルCMOS間接ToF（iToF）イメージャであるADSD3100をベースに、イメージャ用のレンズと光学バンドパスフィルタ、光学部品を含む赤外照明光源、レーザーダイオード、レーザーダイオードドライバ、光検出器、フラッシュメモリ、ローカル電源電圧を生成するパワーレギュレータも集積しています。このモジュールは、複数のレンジと分解能モードで完全に較正済みです。深度センシングシステムを完成させるため、ADTF3175からの生の画像データは、ホストシステムプロセッサ、または深度ISPによって外部で処理されます。

ADTF3175の画像データ出力は、4レーンのモバイルインダストリプロセッサインターフェース（MIPI）、カメラシリアルインターフェース2（CSI-2）Txインターフェースを介してホストシステムに電気的にインターフェースされます。モジュールのプログラミングと動作は、4線式SPIおよびI²Cシリアルインターフェースを通じて制御されます。

ADTF3175のモジュール寸法は42mm x 31mm x 15.1mmで、-20°C～+65°Cの動作温度範囲で仕様規定されています。

EVAL-ADTF3175D-NXZ ToF評価キットは、ADIの深度ISP、ADSD3500を備えたADTF3175モジュールを紹介します。このキットは、深度データのリアルタイムの可視化、取り込み、後処理のために、PCへのEthernet over USB接続をサポートしています。このキットには、ホストPCソフトウェア（Windows）と、カスタムアプリケーション開発用のオープンソースのマルチプラットフォームSDKが含まれています。