ADRV9002デュアル狭帯域/広帯域RFトランシーバ

Analog DevicesのADRV9002は、デュアルチャンネル トランスミッタ/レシーバ、集積化されたシンセサイザ、デジタル信号処理機能を備えた高集積RFトランシーバです。このトランシーバは、高性能、高直線性、高ダイナミックレンジのトランシーバで、性能対消費電力比を最適化するように設計されています。このデバイスは、構成をは変更でき、要求の厳しい、低消費電力でバッテリ駆動の携帯機器に最適です。ADRV9002は、30MHz～6000MHzで動作し、UHF、VHF、産業、科学、医療用（ISM）バンド、狭帯域のセルラー周波数帯（kHz）および最大40MHzの広帯域をカバーします。ADRV9002は、TDDとFDD両方の動作に対応しています。

トランシーバは、最高水準の雑音指数と直線性を備えたダイレクト変換信号経路で構成されています。レシーバとトランスミッタを一体化した各サブシステムは、DCオフセット補正回路、直交誤差補正（QEC）回路、プログラム可能なデジタルフィルタを内蔵しており、デジタルベースバンドでのこれらの機能は不要になります。また、補助A/Dコンバータ（ADC）、補助D/Aコンバータ（DAC）、汎用入出力（GPIO）などの複数の補助機能も内蔵されており、モニタリングや制御などの追加機能も利用できます。

全機能内蔵型の位相同期ループ（PLL）により、トランスミッタ、レシーバ、クロックの各セクションに対して高性能で低消費電力のフラクショナルN周波数合成が可能です。入念な設計とレイアウト技術により、民生用高性能無線アプリケーションに必要な絶縁が実現されています。