AD8233 ECG心拍数モニタIC

Analog DevicesのAD8233は、心電図（ECG）その他の生体電位信号測定アプリケーション向けの統合型信号調整ブロックです。 このデバイスは、動きや離れた電極配置により生成される雑音が存在する条件下で、小さな生体電位信号を抽出、増幅、およびフィルタします。 この設計は、超低電力アナログ～デジタルコンバータ（ADC）または組み込みマイクロコントローラが、出力信号を容易に取得できるようにします。

AD8233は、動きの影響および電極の半電池電位を除去するために、2極のハイパスフィルタを実装します。 このフィルタは単一段で大きなゲインおよびハイパスフィルタリングの両方を可能とするために、アンプの計測器構造としっかりと結合され、従ってスペースとコストの節約となります。

非コミット型のオペアンプは、AD8233がその他のノイズを削除するために、3極のローパスフィルタを生成することを可能にします。 ユーザーは、異なるタイプのアプリケーションに適する、すべてのフィルタの遮断周波数を選択することができます。

システムや、その他の望ましくない干渉でのライン周波数のコモンモード除去比を向上させるために、AD8233には駆動リードアプリケーション向けにRLDアンプが含まれます。

AD8233には高速復元機能が含まれ、ハイパスフィルタの長いセトリングテールの時間を低減します。 アンプを故障させる信号の突然の変化 (オフ状態のリードなど）後、AD8233はより高いフィルタカットオフに自動的に調整します。 この機能により、AD8233は迅速に回復することが可能になり、電極が対象に接続されると直ちに、有効な測定値を取得することを可能にします。

AD8233は 2mm × 1.7mmの20ボールWLCSPパッケージで入手可能です。 性能は0°C〜70°Cで仕様規定されており、-40°C〜85°Cで動作します。