AD4630-24 A/Dコンバータ（ADC）

ADIのAD4630-24は、2チャンネル、同時サンプリング、Easy Drive、2MSPS逐次比較レジスタ（SAR）を備えたA/Dコンバータ（ADC）です。24ビットで最大±0.9ppm INL保証とコードの欠落がないことから、AD4630-24は、-40℃～+125℃の範囲で比類のない精度を発揮します。

内蔵の低ドリフト、高精度リファレンスバッファによって、電圧リファレンスを他のシステム回路と簡単に共有できます。AD4630-24は、5Vのリファレンス電圧を使用して106dB（標準値）のダイナミックレンジを実現します。この低ノイズフロアにより、信号チェーンに必要なゲインと電力を低減できます。ブロック平均化フィルタとプログラム可能なデシメーション比によって、ダイナミックレンジを最大153dBまで向上させることができます。差動入力とコモンモードの範囲が広く、入力は飽和することなく±V_REFの全範囲を使用できるため、信号コンディショニングの要件とシステム較正が簡素化されます。Easy Driveアナログ入力のセトリングが改善されたことで、AD4630-24と互換性のあるアナログフロントエンド部品の選択肢が広がりました。シングルエンド信号と差動信号の両方に対応しています。

汎用性の高いFlexi-SPIシリアルインターフェースを採用し、ホストプロセッサやADCの統合を容易にしています。広いデータクロックウィンドウ、複数のSDOレーン、そしてオプションのDDR（デュアルデータレート）データクロックにより、2MSPSのサンプルレートで動作しながら、シリアルクロックを10MHzまで下げることができます。エコークロックモードとADCマスタークロックモードでは、タイミング条件が緩和され、デジタルアイソレータの使用を簡素化します。

AD4630-24の64ボールチップスケールパッケージのボールグリッドアレイ（CSP_BGA）は、重要な電源とリファレンスバイパスコンデンサをすべて内蔵しており、フットプリントの縮小、システム部品点数の削減、基板レイアウトに対する感度の低減を図ることができます。

EVAL-AD4630-24FMCZ評価ボードを使用すると、AD4630ファミリの24ビット高精度逐次比較レジスタ（SAR）A/Dコンバータの迅速で容易な評価が可能になります。

特長

• 直線性は±0.9ppmを保証
• 広いコモンモード入力範囲とEasy Drive入力により、他の回路との互換性を向上
• Flexi-SPIは、パフォーマンスを犠牲にすることなく、ユーザーインターフェースのタイミング条件を緩和
• 革新的なパッケージがデバイスのレイアウトガイドラインを緩和