市況が不振なとき大切にされるのは誰か - お客様、それとも株主?
当社の事業はエキサイティングな業界に属しています。世界中の多くのベストブランド企業による技術開発で業績を伸ばしてきた電子部品業界は、市場を構成する多くの企業に驚異的な成長の時代をもたらしました。とは言え、業界が2年にわたる堅調な推移を経て、下降局面を迎えているのは誰の目にも明らかです。同様の波は過去にもあり、今後も訪れるでしょう。

実際に1980年以降、当社は14回の業績下降を経験しています。今回のような局面では、御社の設計チェーンパートナーの違いがどのように表れるかを見極めていただきたいと考えています。好調時のパートナーの反応は理解していても、困難な状況を迎えたときに彼らがどう反応するかを知るのがより重要ではないでしょうか。パートナーは御社へのサービスを続ける方法を模索するでしょうか、それとも自身の業績を重視する内向きの反応を示すでしょうか。また、従業員を解雇しサポート体制を犠牲にして、自らの業績を何とか支え、株主の期待に応えようとするでしょうか。
DigiKeyでは、2019年の利益は2018年に比べて大幅に減少する見込みですが、その現状に頭を抱えてはいません。なぜなら、市場の業績を好転させる一番の方法は、当社のお客様である御社がイノベーション、新製品、そしてテクノロジを市場に投入することだからです。当社は以下への投資を惜しまず、新たな製品技術の登場を信じ期待しています。
- より多くの新製品の取り扱い
- オンライン上の関連コンテンツの拡充
- 当社の新流通センター完成の加速化
- 当社の保管能力とオートメーションの拡大
- 当社ウェブサイトのユーザーエクスペリエンス向上への継続的な投資
当社では人員整理や削減の計画はありません。当社の従業員は当社の独自性を発揮する貴重な存在であり、その競争力を犠牲にしてお客様にご迷惑をおかけすることはしません。これまでも当社は苦境の時を御社とともに乗り越えてきました。
対照的に、以下のような方針を掲げる業界他社もあります。
「運転資金を切り詰める取り組みを進める」(在庫削減の示唆)
「効率の推進」(これまで御社をサポートしていた人員の整理)
「引き続き株主への現金還元と自社株の買い戻しにコミット」(お客様に対面する人員への投資を後回しにして?)
つまり本当に問われるべきなのは、ディストリビュータがその株主と顧客の要望に同時に応えることができるかどうかです。それができないとすれば、御社がパートナーとして選ぶのはどのような相手でしょうか?
当社は、お客様である御社が革新的な技術で新製品を生み出し、それが最終的に市場全体の状況を好転させると信じています。当社の存在価値は、御社の取り組みを支援することにあります。そして当社の事業は株主ではなくお客様のためにあることをここに明言いたします。
Have questions or comments? Continue the conversation on TechForum, Digi-Key's online community and technical resource.
Visit TechForum