長方形LRA振動モータ

Vybronicsのリニア共振アクチュエータ（LRA）シリーズは、モータの最大面に対して平行な面で振動/触覚フィードバックを発生させるものであり、モータの面に垂直な方向にG力を発生させるコイン型LRAとは異なります。

鮮明な触覚フィードバックの生成においては、立ち上がり時間と立ち下がり時間が速さが重要です。コイン型ERM（偏心回転質量）振動モータに比べ、最大10倍の立ち上がり時間、最大2倍の立ち下がり時間を実現しました。LRAは、そのシンプルな内部構造により、ブラシERMコイン型振動モータと比較して、高い信頼性と長寿命を実現しています。最適な性能を得るには、これらのLRAデバイスをその共振周波数のAC信号で駆動する必要があります。このAC駆動信号は、TIやRenesasなどのLRAドライバICを使用して生成できます。開発ボードはこれら2社から入手できます。これらのボードはPCに接続され、ドライバIC、周辺部品、ドライバICのパラメータを設定するためのソフトウェアGUIが搭載されています。厚さが異なるPoronフォームパッド、カスタムFPC、リード線の長さが用意されています。

VL91022-160-320Hは、複雑な波形で駆動すると、Y（320Hz）面、Z（160Hz）面のいずれか、または複数の面に振動エネルギーを発生させる独自の内部構造を持っています。本機はゲーム機用に開発されたものですが、他の用途に使用することも可能です。

すべてのLRAが狭帯域幅/HI-Qデバイスというわけではありません。たとえば、VLV152564Wの共振周波数は80Hzですが、可聴周波数範囲で使用できます。この特定のモデルは、骨伝導トランスデューサとして使用されて成功しています。デバイスの使用可能な帯域幅を調べるには、データシートの周波数応答曲線を参照してください。