DRV8244-Q1車載用Hブリッジドライバ

Texas InstrumentsのDRV8244-Q1は、多様な車載アプリケーション向けに設計された完全統合型のHブリッジドライバです。このデバイスは、単一のHブリッジドライバ、または互いに独立した2つのハーフブリッジドライバとして構成できます。BiCMOSハイパワープロセステクノロジーノードで設計されたこのモノリシックデバイスは、パワーパッケージ封止によって優れた電力処理能力と放熱特性を達成すると同時に、コンパクトなパッケージサイズや、使いやすいレイアウト、EMI制御能力、高精度の電流センス能力、信頼性、診断機能も提供します。このドライバは、同一のピン機能を持ちながら、異なる負荷に対応するためにR_ON（電流処理能力）をスケーラブルに設定することができます。

デバイスには、1個のNチャンネルHブリッジ、チャージポンプレギュレータ、ハイサイド電流センス機能と調整機能、電流比例出力機能、保護回路が統合されています。また、低電力スリープモードにより、低静止電流を実現しています。DRV8244-Q1は、電圧監視機能、負荷診断機能、さらに出力の過電流とデバイスの過温度に対処する保護機能を内蔵しています。フォルト条件は、nFAULTピンにより示されます。このドライバは、ハードワイヤード（HW）とSPI（P）およびSPI（S）のインターフェースが利用できます。SPI（P）は外部からのロジック電源用、SPI（S）は内部生成のロジック電源用となっています。SPIインターフェースのバリエーションは、デバイスの構成や故障の分析に柔軟性をもたらします。