bq25606単一セルバッテリ充電器

Texas Instrumentsのbq25606デバイスは、単一セルのリチウムイオンおよびリチウムポリマーバッテリ用の高集積スタンドアロン3Aスイッチモードバッテリ充電管理およびシステム電源パス管理デバイスです。これらの低インピーダンス電源パスはスイッチモード動作効率を最適化し、電池充電時間を短縮し、電池の放電フェーズの寿命を延長します。

bq25606は、単一セルリチウムイオンおよびリチウムポリマー電池向けの、高度に統合されたスタンドアロンの3Aスイッチモードバッテリ充電管理およびシステム電源パス管理デバイスです。これらのデバイスは、広範なスタンドアロン充電器およびポータブルデバイス向けの高入力電圧サポートを備えた高速充電を特長としています。この低インピーダンス電源パスはスイッチモード動作効率を最適化し、電池充電時間を短縮し、電池の放電フェーズの寿命を延長します。入力電圧と電流安定化により、バッテリに最大充電電力が供給されます。このソリューションは、入力逆阻止FET（RBFET、Q1）、ハイサイドスイッチングFET（HSFET、Q2）、ローサイドスイッチングFET（LSFET、Q3）、およびシステムと電池間のバッテリFET（BATFET、Q4）で高度に統合されています。これはまた、簡素化されたシステム設計用にハイサイドゲート駆動用ブートストラップダイオードを統合します。

このデバイスは、標準USBホストポート、USB充電ポートや、USB準拠の高電圧アダプタなど、幅広い入力ソースをサポートします。このデバイスは、内蔵のUSBインターフェースに基づいて、デフォルトの入力電流制限を設定します。このデバイスは、入力電流と電圧安定化機能を備えたUSB 2.0およびUSB 3.0の電源仕様に準拠しています。デバイスの内蔵USBインターフェースが入力アダプタが不明であることを識別すると、デバイスの入力電流制限はILIMピンの設定抵抗値によって決まります。このデバイスは、1.2Aまでの定電流制限を備えたV_BUS上に5.15Vを供給することにより、USB On-the-Go（OTG）動作電力定格仕様も満たします。

電源パス管理は、システムをバッテリ電圧よりわずかに上に制御しますが、最低システム電圧3.5V以下には低下しません。この機能により、バッテリが完全に消耗した場合や取り除かれた場合でもシステムは動作を維持します。入力電流制限または電圧制限に達すると、電源パス管理によって自動的に充電電流がゼロに減少します。システムの負荷が増加し続けるにつれ、システムの電力要件が満たされるまで、電源パスがバッテリを放電します。この補足モードは、入力ソースの過負荷を防ぎます。

このデバイスは、ソフトウェア制御なしに充電サイクルを開始して完了します。これはバッテリ電圧を感知し、バッテリをプレコンディション、定電流、および定電圧の3段階で充電します。充電サイクルの終わりに、充電電流が予め設定された制限値を下回り、バッテリ電圧が充電しきい値よりも高い場合、充電器は自動的に終了します。完全に充電されたバッテリが充電しきい値を下回ると、充電器は自動的に別の充電サイクルを開始します。

充電器は、バッテリ負温度係数サーミスタ監視、充電安全タイマ、過電圧および過電流保護を含む、バッテリ充電およびシステム動作にさまざまな安全機能を提供します。ジャンクション温度が110℃を超えると、熱安定化により充電電流が減少します。STAT出力は、充電状態およびすべての故障状態を報告します。

このデバイスファミリは、24ピン、4mm x 4mmのQFNパッケージで入手可能です。