KCZ-AHソフトターミネーションコモンモードフィルタ

TDKの小型コモンモードフィルタのKCZ-AHシリーズは、車載用アプリケーションで使用するために設計されました。このシリーズは非常にコンパクトで、1.25mm x 1.0mm x 0.5mm（L x W x H）の大きさで、基板上のフットプリントを縮小し、自動車のさまざまな伝送信号ラインにノイズ制御機能を提供します。先進運転支援システム（ADAS）の増加に伴い、車載用カメラの需要が急速に高まっています。フォワードセンシングカメラやアラウンドビューモニタ用カメラは、ノイズ対策製品としてコモンモードフィルタを採用しています。従来の多層コモンモードフィルタは、-40°C～+105°Cの温度範囲で動作し、ADASカメラには使用できません。TDKのシリーズは、独自の材料技術と構造設計を使用して、-55°C～+125°Cの温度範囲を実現します。KCZ-AHシリーズの定格電流は最大100V、定格電圧は最大5Vで、導電性樹脂ベースの電極を採用することで、熱衝撃による製品の亀裂を抑制し、基板の歪みなどの機械的応力に対する耐久性を向上させます。