SiT8008低電力・拡張電圧範囲のMEMS発振器

好評発売中のSiTimeの低電力MEMS発振器「SiT8008」は、1.62V～3.63Vの任意の電圧で動作します。この機能に、周波数や駆動強度のプログラム可能機能が加わったことで、SiT8008は何百万通りもの構成を提供できます。ファクトリーオートメーション、地震検知、データ収集をはじめとする産業用・医療用アプリケーションでは、1つのシステムで多くのクロックソースを使用するため、SiT8008のプログラム可能な機能から大きな恩恵を受けることができます。SiTimeはDigiKeyと連携して、SiT8008が短いリードタイムで入手できるようにしました。

従来の発振器は、特定の周波数と、1.8V、2.5V、3.3Vのいずれかの電圧で動作するように構成されています。その場合、各構成に個別の部品認定が必要となり、在庫へのストックが必要となります。SiT8008は、シンプルさがセールスポイントです。お客様が複数の発振器構成を使用している場合でも、1つのコンポーネント認定で済むため、貴重なエンジニアリングリソースの時間的負担を軽減することができます。SiT8008は、1.62V～3.63V間の任意の電圧で動作可能なので、システム設計がさらにシンプルになります。お客様は、新たに電圧レールを設計するのではなく、すでにシステムに搭載されている電圧レールを選択することができるため、部品点数の削減にもつながります。SiT8008は、連続電圧動作に加えて、業界最高レベルの障害回復力と信頼性、小数点以下6桁の精度を備えたプログラム可能な広い周波数範囲、低消費電力、小型パッケージ、短いリードタイムも提供します。

特長

• 最適なシステム性能のために仕様をカスタマイズ
• 1MHz～110MHzの間の任意の周波数（小数点以下6桁精度）
• SiT8008（ページ下表を参照）は、115MHz～137MHzの周波数に対応
• 安定度：±20ppm～±50ppm
• 産業用または拡張商用温度
• 電源電圧：1.8V/2.5V～3.3V
• あらゆる周波数、電圧、安定性に対応する小型の2016および2520パッケージ
• 消費電力を削減し、環境に優しいシステムを実現
• ポータブル機器でのバッテリ駆動時間を延長
• SoftEdge™で構成可能な駆動強度
• 欠品のリスクを軽減
• 低消費電力：
• 1.2µAの標準スタンバイ電流（1.8V）
• 3.6mAの標準アクティブ電流（1.8V）
• 在庫オーバーヘッドを削減
• 複数の負荷を駆動し、タイミング部品を追加しないことでコストを削減
• 発振器からのEMIを最小限に抑えるゆっくりした立ち上がり/立ち下がり時間
• 性能と可用性を損なうことなく、より多くの基板スペースを有効利用
• 多くの設計で同じベースデバイスを使用し、認定要件を削減