RT6160A I²Cインターフェース付き昇降圧コンバータ評価ボード

RichtekのRT6160A高効率、シングルインダクタ、ACOT®（Advanced Constant On-Time）モノリシック同期式昇降圧コンバータは、2.2V～5.5Vで最大3Aの出力電流を供給します。そして2.025V～5.2Vのデジタルでプログラム可能な出力電圧に安定化されます。RT6160Aは、入力電圧が出力電圧より低いか高いか、または等しいかどうかに関係なく、幅広い入力供給範囲のアプリケーションに適しています。ACOT制御アーキテクチャは、優れたライン/負荷過渡応答と降圧モードと昇圧モード間のシームレスな移行を特長としており、複雑な外部補正を必要とせず、小さなセラミック出力コンデンサで安定した動作を実現します。

RT6160AはI²Cインターフェースを備えており、プログラム可能な出力電圧、超音波モード制御、ソフトスタートのスルーレート調整、デバイスの状態監視が可能です。また、外部V_SEL端子でターゲット出力電圧を切り替えてダイナミック電圧スケーリング（DVS）を行うこともでき、関連レジスタを設定することでDVSの立ち上がりスルーレートと立ち上がりモードを設定することもできます。

RT6160Aは自動パルス周波数変調（PFM）で動作し、軽負荷動作時に高効率を維持する典型的な2μAの低静止電流（I_Q）設計です。負荷が高くなると、このデバイスは自動的に2.2MHzの固定周波数制御に切り替わり、小型パッケージのフィルタ要素によってリップル電圧を切り替えるときに簡単に平滑化されます。内蔵の低R_DS(ON)パワーMOSFETは、高負荷時に優れた効率を発揮します。シャットダウンモード時の供給電流は標準として0.1μAであり、消費電力の低減に優れています。固定周波数が必要な場合は、PFMモードを無効にすることができます。

EVB_RT6160A評価ボードは、2.2V～5.5Vの3A出力電流、および2.025V～5.2Vのデジタルでのプログラム可能な出力電圧に対するRT6160Aの機能を実証するように設計されています。