機能的なSafety over EtherCAT制御安全ドライブシステム

Renesasの機能的なSafety over EtherCAT（FSoE）制御安全ドライブシステムには、2つの独立したRX72N 32ビットマイクロコントローラ（MCU）が含まれているため、システムが不要な状態になった場合でも、制御が維持され、モータへの電力を安全に遮断できます。このFSoE安全ネットワークは、産業システムで最もよく知られている安全プロトコルの1つです。

非常停止などの安全データは、EtherCAT通信ブロックを介して安全センサまたは安全プログラマブルロジックコントローラ（PLC）から取得されます。この安全性データは、両方のRX72N MCUによって個別にチェックされ、いずれかが緊急事態を示した場合、一方（または両方）のRX72N MCUは、危険な状況を回避するためにモータ電源を遮断できます。

安全制御ブロックは、モータの緊急事態、停止制御、および安全プロトコルデータ処理を管理する2つのRX72N MCUで構成されています。国際安全規格（IEC 61508、ISO 13849-1）によると、システムの冗長性が必要です。この冗長性は、デュアルRX72N MCUを使用することで実現されます。各RX72N MCUは同じプロセスを操作し、クロスモニタリングインターフェースを介して相互にチェックできます。

Renesasは、セルフテストソフトウェアやコントロールソフトウェアシステム（セルフテストソフトウェアキット、SIL3システムソフトウェアキット）など、安全制御ブロックに必要なソフトウェアをサポートしています。これらの安全ソリューションを使用することにより、お客様は開発と認証の時間を短縮し、コストを削減できます。機能安全ブロックを非安全ブロック（ネットワークデバイスまたはモータ制御デバイス）から分離することにより、顧客はアプリケーションを簡単に設計できます。