NordicのThingy:91セルラーIoTプロトタイピングキット

Nordic SemiconductorのNordic Thingy:91マルチセンサプロトタイピングキットは、nRF9160システムインパッケージ（SiP）を使用するセルラーIoTプロジェクトに最適です。このキットには、さまざまなセンサとインターフェースのコレクションが搭載されており、ラピッドプロトタイピングやユーザーの概念実証を迅速に実現するのに最適です。

Nordic Thingy:91には、オンキットセンサを利用する、事前にロードされた機能豊富な資産追跡アプリケーションが付属しています。LTE-MおよびGPSは、デバイスからクラウドまで機能し、Nordic Thingy:91を使用して、すぐに使える資産追跡および監視エクスペリエンスをユーザーに提供します。キットは、ユーザーの専用アプリケーションで再プログラムできます。

Nordic Thingy:91は、nRF9160 SiPを中心に構築されています。nRF9160には、開発の簡素化と全体的なパフォーマンスを支援するために、別個のアプリケーション/無線モデムアーキテクチャがあります。SiPは、強力なアプリケーション処理専用に使用される専用アプリケーションプロセッサとしてArm® Cortex®-M33を組み込んでいます。専用無線システムは、LTE-M、NB-IoT、およびGPSテクノロジをサポートして、正確な測位を実現できます。nRF9160 SiPは、完全なフロントエンドRFシステムと完全な電源管理システムを統合します。

IoTではセキュリティが非常に重要です。nRF9160は、Arm TrustZone®を使用してデバイス内のセキュアなブートとセキュアな実行を行うことにより、Cortex-Mアーキテクチャを活用しています。この技術は、Cortex-Aデバイスでの安全な操作の主流であり、スマートフォンやタブレットで安全な操作を構築するために使用されています。

セルラーIoTキットは、短距離アプリケーション向けのNordic Semiconductorの主力製品であるnRF52840マルチプロトコルSoCを備えています。nRF52840は、Bluetooth 5やNFCなどの幅広いプロトコルをサポートしています。Nordic Thingy:91を使用すると、ユーザーは、セルラーIoTテクノロジーと組み合わせて使用した場合に、短距離無線アプリケーションに提供されるエキサイティングな可能性を探ることができます。

Thingy:91ではnRF Connect SDKを活用でき、開発者がこれによって短距離無線アプリケーションの構築を開始できます。nRF Connect SDKは、制約が厳しい状況で非常に小さなアプリケーションを構築するための拡張可能なフレームワークを提供し、高度な応用に向けた強力かつ機能も豊富なソフトウェアを開発するための能力をもたらします。そして、Zephyr RTOSと幅広いサンプル、アプリケーションプロトコル、プロトコルスタック、ライブラリ、およびハードウェアドライバを統合します。nRF Connect SDKはGitHubで公開ホストされ、Gitでソースコード管理を提供し、無料のSEGGER Embedded Studio IDEサポートを提供します。Thingy:91の場合、nRF Connect SDKには、プロトコルスタックを含む必要なソフトウェアが含まれています。