NC2600ZA PWM/PFM降圧スイッチングレギュレータ

Nisshinbo Micro Devices Inc.のNC2600シリーズは、同期整流、最大出力電流2Aの降圧DC/DCスイッチングレギュレータで、PWM/PFM自動切り替えモード機能を備えています。製品の小型化に伴い、電子部品を実装できる基板面積の限界はますます小さくなっています。多くの場合、電源管理ICに使える面積も限られています。さらに、バッテリ駆動のアプリケーションでは、バッテリを長持ちさせるために、電源管理ICに高い効率が求められるようになっています。

NC2600シリーズは、スイッチング周波数4MHzの同期降圧DC/DCスイッチングレギュレータです。小型パッケージとしてWLCSP-8-P11（1.62mm × 0.98mm × 0.4mm）、実装が容易な面実装タイプとしてDFN2020-8-GT（2.0mm × 2.0mm × 0.6mm、開発中）が用意されています。この製品は、外形寸法が小さな周辺部品でも動作するように設計されているため、周辺部品を含む電源管理部品を省スペースに配置できます。

入力電圧範囲は2.3V～5.5V、最大定格は6.5Vです。出力電圧は、IC内部で出力電圧を設定する固定電圧タイプと、外付け抵抗によって出力電圧を設定する可変電圧タイプの2種類があります。

さらに、このデバイスは最大出力電流2Aをサポートします。また、出力電流に応じてパルス周波数変調（PFM）モードとパルス幅変調（PWM）モードを自動的に切り替える機能を搭載しており、軽負荷時の効率的な電圧変換を可能にしています。このような機能により、重負荷時への対応と軽負荷時の高効率を両立させています。