RV-8063-C8ミニチュアSPIリアルタイムクロック（RTC）

Micro CrystalのC8シリーズ ミニチュアSPI RTCモジュールRV-8063-C8は、小型軽量アプリケーション向けに設計されており、電子機器の小型化と高効率化を実現します。C8シリーズは、期待される高性能を維持しながら、大幅な小型化（C7シリーズ比50%）に焦点を当てています。C8シリーズは小型化に優れ、電子設計向けの小型ソリューションを提供します。これにより、エンジニアは高性能基準を維持しながら、小型のフォームファクタの恩恵を受けることができます。

C8シリーズは、専用のCMOS RTCチップとミニチュア内蔵水晶振動子を搭載し、2.0mm x 1.2mmの小型の8ピンセラミックケースに収められています。環境保護を重視し、発振器回路の汚染を防ぐために、C8シリーズでは真空密閉された金属製の蓋を採用しています。この設計上の特長は、周波数シフトを効果的に緩和し、発振器の安定性を維持し、+25℃で±20ppmの時間精度を保証する点です。こうした統合により、0.7mmの薄型設計が可能になり、小型さと軽量（5.1mg）がさらに向上しています。

超低消費電力（190nA）により、電力消耗を最小限に抑えながらRTCを効率的に機能させることができるため、電力効率とバッテリ寿命が重視されるアプリケーションに最適です。SPIインターフェースにより、RV-8063-C8の柔軟な構成と制御が可能になります。日付、時刻、アラーム、タイマ、32.768kHzの周波数オフセットなど、多彩なタイムキーピングパラメータの設定、調整が可能です。RV-8063-C8はアプリケーションの要求に応じて7種類の出力クロック周波数を提供します。秒レベルまでの分解能を持つアラーム機能をサポートし、244.14マイクロ秒～255分の範囲でタイマを設定できる柔軟なタイマ持続時間範囲を提供します。この設定可能なタイマ時間により、ユーザーは定期的なタスク、インターバルベースの測定、時間ベースの制御操作など、様々な目的で特定の時間間隔を定義することができます。

RV-8063-C8は、最適化された寸法、電力効率、そして電磁両立性（EMC）性能の向上を実現するSPIバスインターフェースを備えています。これらのモジュールは、前身のC7シリーズの高い性能を維持しながら、フットプリントを大幅に削減します。C8シリーズは効率的な電力使用を実現するように設計されており、低消費電力を優先するアプリケーションに最適です。このデバイスは大量生産用に最適化されているため、コスト効率が高く、予算に制約のあるアプリケーションに適しています。SPIバスインターフェースは、I²Cに比べてノイズ耐性に優れているため、多くの車載用システムや電磁干渉（EMI）や電気ノイズの多い環境に適しています。

SPIバリアントを備えたRTCを使用すると、設計者は既存のSPIバスを活用して複数のSPIデバイスを簡単に接続できるため、全体的な設計が合理化され、複雑さが軽減されます。SPIの高速で効率的なデータ転送機能を活用することで、センサ、ディスプレイモジュール、フラッシュメモリ、DAC、ADC、データ収集システム、通信モジュール、モータ制御などとのスムーズな連携が必要なアプリケーションにおいて、シームレスな統合と正確なタイムキーピングが実現します。