MAX31910およびMAX31911デジタル入力シリアライザー

MAX31910産業用インターフェースシリアライザは、産業用、プロセス、およびビルオートメーションで使用される、センサおよびスイッチの24Vデジタル出力を、マイクロコントローラで必要とされる5V CMOS互換信号に、変換、調整、およびシリアル化します。 このデバイスは、プログラム可能なロジックコントローラ（PLC）のデジタル入力モジュールの、フロントエンドインターフェース回路を提供します。

このデバイスは電流制限、ローパスフィルタ、およびチャンネルシリアル化の各機能を内蔵しています。 入力電流制限では、従来のディスクリート抵抗分圧器を実装した場合に比べて、フィールド電圧源からの消費電力を大幅に削減することができます。 さらに、クラス最小の消費電力を達成するために、このデバイスは特許出願中の回路技術を使用して、入力電流制限だけでは不可能な電力の低減をさらに達成します。

選択可能なオンチップローパスフィルタでは、アプリケーションに応じたセンサ出力の柔軟なデバウンス処理とフィルタリングが可能です。 オンチップシリアル化機能では、絶縁に使用されるオプトカプラの数を大幅に削減することができます。 このデバイスシリアライザは、任意の数の入力チャンネルをシリアル化して単一のSPI対応ポートから出力するようにスタックすることが可能です。 これにより、入力チャンネルの数にかかわらず、必要なオプトカプラの数が3つだけに削減されます。

高周波ノイズと高速な電気的過渡事象に対する堅牢性を高めるため、8データビットごとにマルチビットCRCコードを生成してSPIポートから送信します。 オンチップ5V電圧レギュレータを使用すると、外付けのオプトカプラ、デジタルアイソレータ、その他の外付け5V回路に電力を供給することができます。

低コストアプリケーション向けに、Analog Devicesは、このデバイスのピン互換バージョンであるMAX31911を提供します。 MAX31911には、MAX31910に含まれている特許出願中の電流クランプスイッチング回路は含まれません。

MAX31910およびMAX31911の将来世代のバージョンには、ピン互換性を維持しながらエネルギーを使用しないLEDドライバが含まれます。