T5818パルス密度変調（PDM）マイクロフォン

TDK InvenSenseの「T5818」は、590μAで107dBのダイナミックレンジを達成したPDMマイクロフォンで、現在、業界で最も広いダイナミックレンジを最低電力で実現しており、スマートスピーカアプリケーション用の遠距離音声ピックアップのバージインなど、非常に静かな状態から非常に大きな音量に変化する環境でも、優れた音響性能を発揮します。

このマイクロフォンは、SN比66dBA、AOP（音声と雑音を区別できなくなる音圧レベル）135dB SPLで、消費電力は高品質モード（HQM）で590μA、低電力モード（LPM）で215μAまで低減しています。この性能は、PDMのマイクインターフェースを必要とするAIエンジンやクラウドベースのアプリケーションで重要な役割を果たす、高品質なオーディオ入力をキャプチャするために必要不可欠なものです。現在のアナログ出力ワイドダイナミックレンジマイクロフォンは、音響性能をフルに発揮するために高価なADCを必要とします。T5818は、PDM低遅延ビットストリームの利点を生かして優れたダイナミックレンジを維持しながらこのADC変換を実現しており、携帯電話からANCヘッドセットまで幅広いアプリケーションに適しています。