MAX25262/MAX25263同期整流式降圧型コンバータ

ADIのMAX25262およびMAX25263小型降圧コンバータは、ハイサイドおよびローサイドスイッチを内蔵しており、3.5V～65Vの入力電圧で最大2A/3Aを供給する設計で、無負荷時の自己消費電流はわずか3.5µAです。20nsの最小オン時間機能を備えており、サイクルをスキップすることなく、1つのステージで大規模な降圧変換を行うことができます。最大98%のデューティサイクルと低いハイサイドFETオン抵抗により、低入力電圧アプリケーション向けの低ドロップアウト動作が可能です。

PGOOD信号を監視することによって、電圧品質をモニタリングできます。このデバイスは、5Vおよび3.3Vの固定出力電圧を提供します。さらに、このデバイスは、外付け抵抗分圧器を使用して1V～20Vの出力電圧に設定できます。周波数は内部で2.1MHzに固定されているため、外付け部品を小さくすることができ、出力リップルが減少し、AM干渉が発生しないことが保証されます。400kHzオプションは、最小のスイッチング損失と最大の効率を提供します。軽負荷で高い効率を得るために、FSYNCがローに引き下げられると、ICは軽負荷でスキップモードに入ります。EMI重視のアプリケーションでは、ピン選択可能な強制パルス幅変調（PWM）モードが利用可能です。このICは、優れたEMI性能を提供する対称フリップチップパッケージで提供されます。さらに、ピン選択可能なスペクトラム拡散は、EMI性能の向上に役立ちます。

MAX25262とMAX25263の評価キット（EVキット）は、完全に組み立てられて、テストされています。このEVキットはMAX25262およびMAX25263同期整流式降圧コンバータのデモを行います。さらに、3.5V～65Vの広い入力電圧範囲で動作します。MAX25262EVKITにはMAX25262AFOA/VY+が実装され、MAX25263EVKITにはMAX25263AFOC/VY+が実装されています。このEVキットの出力電圧は固定されており、最小限のコンポーネント変更で簡単に構成できます。同系列の他のコンバータも同じEVキットでテスト可能ですが、ICや出力電圧を変更する場合は、他の部品の変更も必要になる場合があります。