LTC®7060 100Vハーフブリッジドライバ

ADIのLTC7060は、最大100Vの電源電圧でハーフブリッジ構成の2つのNチャンネルMOSFETを駆動します。ハイサイドドライバ、ローサイドドライバともに異なるグラウンド基準でMOSFETを駆動できるので、優れたノイズ耐性と過渡耐性を実現します。

0.8Ωプルダウン、1.5Ωプルアップの強力なMOSFETドライバにより、ゲート容量の大きな高耐圧MOSFETを使用することができます。また、不足電圧ロックアウト（UVLO）、3ステートパルス幅変調 （PWM）入力、調整可能なターンオン/オフ遅延、シュートスルー保護などの機能を備えています。

デモ回路「DC2886A」は、LTC7871とLTC7060を搭載した高電力・高効率の6相双方向コンバータです。V_HIGHおよびV_LOWのラベルが付いた端子は、電力流の方向によって、入力または出力になります。SW1のスイッチがBUCKの位置ある場合、V_LOWは14Vの出力、V_HIGHは30V～70Vの入力になります。スイッチがBOOSTの位置にある場合、V_HIGHは48Vの出力、V_LOWは10V～14Vの入力になります。V_LOWの最大電流は双方向とも180Aです。入力電圧範囲内で降圧動作させる場合、最大出力電力は2.5kWです。昇圧動作させる場合、最大出力は2.4kW（入力電圧14V時）です。最大出力で動作させる場合は、外部エアフローが必要です。各相のMOSFETは、LTC7060ハーフブリッジドライバで駆動します。LTC7060の各ゲートドライバは、MOSFETの隣に配置され、LTC7871からPWM信号を受け取ります。