LT3029リニアレギュレータ

Analog DevicesのLT3029は、デュアル、マイクロパワー、低ノイズ、低ドロップアウトのリニアレギュレータです。このデバイスは、各チャンネル共通入力電源またはチャンネル個別の入力電源を使用して、1.8V～20Vの入力電圧範囲で動作します。各出力は最大500mAの出力電流を供給し、標準ドロップアウト電圧は300mVです。ドロップアウト時の静止電流は、十分に制御されています。10nFのバイパスコンデンサを外付けすることにより、出力ノイズは10Hz～100kHzの帯域幅でわずか20μV_RMSです。バッテリ駆動システム用に設計されており、1チャンネルあたりの静止電流は55μAと低く、理想的な選択肢となっています。シャットダウン時には、静止電流は1μA未満まで低下します。シャットダウン制御はチャンネルごとに独立しているので、柔軟な電源マネージメントが可能です。

LT3029は、低ESRのセラミック出力コンデンサを使用して安定性とトランジェント応答を最適化し、必要な最小容量はわずか3.3μFです。このレギュレータは、他のレギュレータでは一般的なESRの追加は必要ありません。

内部回路は、バッテリ逆接続保護、逆電流保護、フォールドバック特性の電流制限、サーマルシャットダウンの各機能を備えています。このデバイスは、1.215Vのリファレンス電圧を備えた可変出力電圧デバイスとして利用できます。

デモ回路DC1408Aは、LT3029を搭載したデュアル入力500mA/500mAのリニアレギュレータです。このデバイスは、1.8V～20Vの入力範囲で、共通入力電源または各チャンネル独立入力電源のいずれかで動作します｡デモボードの最小入力電圧は2.3Vです。各出力は最大500mAの出力電流を供給し、標準ドロップアウト電圧は300mVです。出力電圧は、各チャンネルごとにジャンパ選択可能で、1.5V、1.8V、2.5V、3.3V、5V、またはユーザー定義値に設定できます。