ADuM1252/ADuM1253超低消費電力I²Cアイソレータ

ADIのADuM1252は、同じライン上で双方向にデータを伝送する必要のあるI²C等のアプリケーションに、双方向、オープンドレインのチャンネルを2つ提供します。これに対して、ADuM1253は2つのオープンドレインチャンネルを備えており、そのうち1つは単方向、もう1つは双方向です。同じラインで双方向にデータを送信しつつ、クロックは単方向であるI²Cなどのアプリケーションに適しています。どちらのデバイスでも、ラッチアップ動作を防ぐために、サイド1出力は、ロジックロー電圧を0.64Vに安定化する特殊なバッファで構成され、入力ロジックロー閾値は、出力ロジックロー電圧よりも50mV以上低い水準に設定されています。サイド2は、従来型のバッファで構成されており、ロジックロー出力電圧の安定化は行いません。

ADuM1252とADuM1253は、ともに1.71V～5.5Vの電源をアイソレータのサイド1とサイド2の両方で独立して備えています。どちらも最大2MHzで動作します。サイドあたり21μAの超低スタンバイ電流を実現しているため、バッテリ駆動のシステムに最適です。

これらのデバイスは、ADuM1253は、サイド2のホットプラグ接続で乱れのないバス接続を実現するため、まず、バスピンをプリチャージした後でバスの状態を監視し、バスがアイドル状態であることを確認（I²Cのストップ条件を検出）した上でサイド1とサイド2を接続します。

ADUM1252SEVKIT#（EVキット）は、ADuM1252の機能を実証するフルに組み立てられ、フルにテストされた回路基板です。このキットは、ADuM1252の機能と電気的性能を評価するために使用できます。2つの独立した電源が、EVキットに電力を供給します。ADuM1252S EV キットは、ADuM1253の評価にも使用できます。