ADA4351-2プログラム可能ゲイントランスインピーダンスアンプ（PGTIA）

ADIのADA4351-2は、小型、モノリシック、デュアルチャンネル、高精度、プログラム可能ゲイントランスインピーダンスアンプ（PGTIA）です。広いダイナミックレンジで微小電流を正確に測定する画期的なソリューションです。-40°C～+125°Cの広い温度範囲にわたるADA4351-2の精度により、最終機器の較正は室温で1回実行するだけで済むため、ユーザーはテスト時間とコストを節約できます。ADA4351-2は、チャンネルごとに2つの低オフリーク電流スイッチを集積しており、2つのユーザー選択可能な外部抵抗を使用してゲインをプログラム可能で、柔軟性が高く、完全に機能的で小型のPGTIAソリューションを提供します。アナログとデジタルの電源が分離されているため、ADA4351-2のアンプはバイポーラ電源で動作し、統合されたロジックレベルシフトにより、デジタルインターフェースはグランド基準を維持できます。さらに、堅牢な出力段と低ノイズにより、ADA4351-2は、AD4696などの16ビット高精度アナログデジタルコンバータ（ADC）を直接駆動することができ、最も困難な高精度電流測定アプリケーションに対処するための完全なアナログフロントエンド（AFE）を提供できます。

ADA4351-2は、3mm x 3mmのLFCSPで提供され、単体のオペアンプ（オペアンプ）とスイッチを使用するディスクリート設計と比較して、プリント回路基板（PCB）の面積を最大70%削減します。LFCSPの裏面にパッド（EPAD）が露出しないため、ビアが不要となり、デバイス下のPCB全層での配線が可能になるため、基板面積がさらに縮小され、最も小型のPGTIAおよびAFEソリューションが実現します。

EVAL-ADA4351-2EBZ 4層プリント回路評価ボードは、ユーザーがADA4351-2を評価できるように設計されています。寸法は2.9インチ x 2.25インチで、ユーザーが迅速かつ比較的容易にボードを動作させ、評価できるように主要なコンポーネントが搭載されています。また、EVAL-ADA4351-2EBZは、入力段と出力段に抵抗とコンデンサのオープンスロットを備えており、ローパスフィルタ（LPF）や分圧器などの接続用にユーザーが定義した値の部品を取り付けることができます。EVAL-ADA4351-2EBZは、サブミニチュアバージョンA（SMA）メスソケットエッジマウントにより、両チャンネルの入出力およびゲインスイッチコントロールピンにテスト機器を直接接続することができます。この評価ボードには、各チャンネルに未実装のフォトダイオードスロットもあり、迅速なプロトタイピングが可能です。

特長

• 小型、デュアルチャンネル、完全なPGTIAおよびAFEソリューション
• 小型パッケージ：16リードLFCSP、3mm x 3mm
• 統合スイッチ：チャンネルごとに2つの外部ゲイン
• ピコアンペアからミリアンペアまでの広い入力電流ダイナミックレンジ
• 優れたDC精度
• 低オフセット電圧：最大±100μV、+25°C
• 低オフセット電圧ドリフト：±0.85μV/°C（最大）、-40°C～+125°C
• 低入力バイアス電流：±9pA（最大）、+25°C
• 低スイッチオフリーク電流：±90pA（最大）（-40℃～+125℃）
• 統合されたアーキテクチャにより、スイッチ抵抗によるゲイン誤差を排除
• 単一電源動作：+2.7V～+5.5V（デュアル電源動作：±1.85V～±2.75V）
• 広ゲイン帯域幅積：8.5MHz
• 広い動作温度範囲：-40°C～+125°C