インダクタとは
インダクタは、抵抗やコンデンサと並ぶ電子部品の代表格です。単純に見えるようでいて、サイズやインダクタンス値以外にも考慮しなければならないことがあります。本稿では、ビデオ「Another Teaching Moment(もう1つの指南)」とともに、インダクタンスと、電気回路におけるインダクタの用途について探求します。
まずビギナーのために、電気回路で使用できる理由と、構成について説明します。インダクタ、コイル、チョークとは、電流が流れたときに磁界の中にエネルギーを蓄えることができるだけでなく、電流の向きの変化に対抗することもできる電子部品です。このデバイスは、さまざまな材料で作られたコアに導線を巻き付けたものです。

導線に電流が流れると、導線の周りに磁界が発生することが分かっています。これを視覚化したのが「右手の法則」です。導線を右手の人差し指を巻きつけてつかみ、親指を導線に沿って電流の流れる方向に向けると、人差し指の方向が磁力線の方向となります。ここで、同じ導線を巻いてコイルにすると、コイルの輪の一つひとつに別々の磁界が発生します。これら別々の磁界が組み合わさって、一つの大きな強い磁界が作り上げられます。
では、インダクタによって電流の向きが変化しにくくなるのは、どのような仕組みによるものでしょうか。電気回路にインダクタ、つまり磁界を追加すると、逆電圧(または逆起電力)が発生します。この電圧は電源電圧に対抗しているので、抵抗が発生します。そうすると、磁界が大きくなり、回路に電流が自由に流れるようになります。電源が落ちると、インダクタは再び電流の変化に抵抗し、磁界の中に蓄えられていた電流で回路に対して一時の間、電力を供給し続けます。これは、電力が「オーバーフローする」ことだと考えてください。回路に電力が供給されている間、「余分な」電流が磁界に溜まり、それがある閾値を超えると満杯の状態になります。そして、回路の電源を落とすと、このオーバーフローが開放され、回路に電力を供給して使い切ります。
インダクタは、電源装置などにおいて、出力電流の安定化、周波数のフィルタリング、電圧の効率的な昇降を行う用途で重要な部品です。大半の部品と同様に、インダクタにも用途に応じたさまざまなタイプと構成があります。
読者の皆様におかれましては、以上の情報により、この代表的部品についての理解が深まって、簡単に設計に組み込めるようになりますことを願っています。
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