IEC主電源フィルタケース一体型5W電源

ほとんどのデスクトップPC、フラットスクリーンテレビ、台所器具に使われている主電源(本線取り込み電源)コネクタ、私たちは誰でもこれを知っています。正式名称は「IEC 60320」ですが、多くの人は単に「ケトルコネクタ」と呼んでいます。このタイプのコネクタが非常によく普及している理由は、これが世界的なユニバーサル規格であり、国によって異なる壁付けコンセントに対応するさまざまな電源コードが入手できることです。これは、製造を簡単にしてくれます。

ケトルコネクタの場合、本線接続はストレートですが、電子レンジやPCの場合、通常は主電源フィルタがコネクタに組み込まれています。ただし、主電源がストレートスルーでもフィルタ付きでも、取り付け穴のサイズは標準化されているので同じことです。標準化された取り付け穴の種類には、ノックアウトパンチ、ツールプレス、プレカットパネルがあります。これもまた、製造を非常に容易にします。

図1:標準の取り付け穴が付いた、IECコネクタと主電源フィルタ付きIECコネクタ。(画像提供:RECOM)

そしてこの度、RECOMでは、このコンセプトをさらに一歩進め、IEC電源フィルタと同じサイズのケースに5W電源を一体化させました。RAC05-SK/C14シリーズは、3.3V~24VDCの短絡保護とタッチセーフ出力、そして85V~264VACのユニバーサル主電源入力(組み込みEMCフィルタを含む)を提供します。

この新しい設計(特許出願中)の利点は次のとおりです。

1:安全で触れることができる出力 - デバイス内に危険な本線電圧無し。

2:迅速な取り付け:取り付け穴が標準化されていることで、ごくわずかな時間で電源の取り付けが可能。

3:国際的な安全認証付きのユニバーサルなAC入力。これに、世界のどこかで使用するために選んだ電源コードを追加するだけ。

4:3.3V/5V/12V/15V/24V短絡保護出力。

図2:IECコネクタに統合されたRECOMのC14電源(画像提供:RECOM)

RAC05-05SK/C14は、Raspberry Pi、Arduino、BBC Micro:bitなどのシングルボードコンピュータに電力を供給するのに最適です。図3は、BluetoothとWLANインターフェースを備え、ホームオートメーションに使用できる、シンプルなオールインワンRaspberry Piタッチスクリーンアプリケーションの写真です。ネットワークノード、LoRa WANステーション、データロガーなど、常時接続のIoTアプリケーションに電力を供給するのにも適しています。

サイズがコンパクトなRAC05-SK/C14は、シンプルで迅速、そしてあらゆる低電力アプリケーションへの電源の組み込みが容易です。

図3:Raspberry Piのデモンストレータ。RAC05-05SK/C14は、カラータッチスクリーンや、BluetoothおよびWLANインターフェースを備えたシングルボードコンピュータに電力を供給するのに十分な1Aを供給します。(画像提供:RECOM)

著者について

Image of Steve Roberts

RECOMのテクニカルディレクタであるSteve Roberts氏は、イギリスで生まれました。University College Hospitalで働く前は、ロンドンのBrunel Universityで物理学および電子工学の学士号を取得しています。後にインタラクティブのヘッドとして科学博物館に移籍し、ロンドンのUniversity Collegeで修士号を修了しました。

18年前、彼は彼自身の個人的なBrexitを作り、オーストリアに引っ越しし、GmundenのRECOMグループのテクニカルディレクタになりました。

More posts by Steve Roberts
 TechForum

Have questions or comments? Continue the conversation on TechForum, Digi-Key's online community and technical resource.

Visit TechForum